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FTP・SFTP
FTP・SFTPとは
FTPは「File Transfer Protocol」のことで、インターネットや通信でファイルを転送するために決めた約束事です。
この約束事のことを規格と呼んでいます。
SFTPは、SSH File Transfer Protocolの略で、昔からFTPとして知られているファイル転送の仕組みを、SSHを利用したセキュアな通信を利用するための仕組みです。
なお、SSHとは、Secure Shellの略で、通信データを暗号化することで、送信の途中でのぞき見されないようにする技術です。
さらにSCP(Secure Copy Protocol)、FTPS(FTP-SSL、FTP Secureとも呼ばれる)というものもあり、
FTPSは一般的に使用されるファイル転送プロトコル(FTP)の拡張であり、トランスポート層セキュリティと以前のセキュアソケットレイヤー(SSL、現在はRFC7568で禁止されている)暗号化プロトコルが追加されています。
SCPはSFTPと同様にSSHによる暗号化通信が採用されているので、セキュリティ面で信頼性の高いファイル転送プロトコルです。
違いはSFTPに比べて通信速度が高速というものです。
FTP・SFTPの違い
FTPとSFTPの主な違いは、SFTPが安全なチャネルを使用してファイルを転送するのに対し、FTPがそうでないという点です。
SFTPでは、接続は常に保護され、FTPクライアントとウェブサーバーの間で転送されるデータは暗号化されます。
つまり、悪意のある第三者がお客様のデータを傍受することは不可能です。
SFTPの特徴
sftpでは、通信路をつないだ後に、コマンドを送るスタイルを取っていますので、
1つのコマンドが終わった後に、次のコマンドを送ることができます。
そのため、ファイル転送を途中で止めたり、途中から再開したり、ファイル転送をいろいろとコントロールできる特徴があります。
SFTPとSCPの比較
SCPがSFTPより優れている点は、転送速度です。ただし、SCPはファイル転送はするものの、それ以上のことはほとんどしません。
SFTPには、SCPとの比較上、いくつかの利点があります。SFTPは、ファイル転送だけではなく、リモートファイル管理、ディレクトリ管理、
ファイルの削除、名前の変更など、FTPソリューションに期待されるすべてを可能にします。
ユーザーにとって、ダウンロードやアップロードの中断ほどイラつくものはありませんが、SFTPを使用すると、中断された転送を再開できます。
SCP の場合は、部分的な転送を上書きするか、新しい転送を開始することになります。
「SCPとSFTP」の比較のための調査をしながら、多くの専門家が、両方でSSHが使用されているので、
セキュリティ上は同等であると言っているのがわかりました。
また、どちらもファイルを転送する機能を提供しますが、SCPは独自の転送アルゴリズムを使用してすべてのパケットを認証するわけではないため、
待ち時間の長いネットワークではSFTPよりも高速です。
結論SCPと SFTPとを比較する場合、究極的にはどちらが自社に適しているかを選択することになります。
機能が必要な場合は、SFTPを選択するべきでしょう。ファイルを安全に転送したいだけなら、SCPでもできます。