WEBトレ

画像

WEBサイトにおける画像

WEBサイトにおける画像は、ビジュアルやイメージの補完、図、事例等に使用されます。
制作のガイドラインに沿った画像ファイル形式、サイズで使用し、Webでは、JPEG・PNG・GIF・WebP・SVGといった画像ファイル形式がよく使われています。
JPEG、PNG、GIF、WebPは、フルカラーの画像を圧縮する形式です。圧縮することで容量を下げ、Webページの表示スピードをあげているのです。

フォーマットの違い

JPEG
(Joint Photographic Experts Group : ジェーペグ)拡張子は.jpg .jpeg

約1,677万色の表現ができるため、写真など色数が多い画像に適したファイル形式です。
JPEGには、圧縮率を設定することで色情報を減らすこと、そして不可逆圧縮なので一度圧縮するともとには戻せないという特徴があります。
そこで、圧縮率を上げすぎたり、圧縮を繰り返したりすると、画像があれるので注意が必要です。

PNG
(Portable Network Graphics : ピング)拡張子は.png

JPEGでは文字の多い画像の場合ぼやけますが、PNG形式でははっきり表現できるため、 テキストの多い画像に使われることが多い形式です。
画像を圧縮しても元に戻せる可逆性圧縮で、 JPEG同様約1,677万色の表現が行え、次図に示すように透過処理(特定の箇所の色だけ透明にする処理)が可能です。
ただし、ファイル容量がJPEGよりも重くなってしまうという特徴もあります。
なお、上の図の例は透過度が100%ですが、20%や80%など自由に変更できるアルファチャンネルという機能ももっています。

GIF
(Graphics Interchange Format : ジフ)拡張子は.gif

表現可能な色数は最大256のため、ボタンのような色数の少ない画像で使われています。
上の2つのファイル形式に比べるとGIFはファイル容量が軽く、アニメーション表現ができることが特徴です。
また、PNG同様可逆性圧縮で、透過処理が可能なファイル形式です。

WebP
(Graphics Interchange Format : ウェッピー)拡張子は.webp

Googleが開発した比較的新しいファイル形式で、JPEG、PNG、GIFの長所をあわせもった画像ファイルがWebPです。
表現できる色数も多く、アニメーション表現が行え、アルファチャンネルの機能ももっており、何よりも容量が軽いことが最大の特徴です。
ただし、不可逆性圧縮なので、その点には注意が必要になります。2010年に発表されたファイル形式で、 当初は対応ブラウザが限られていましたが、現在は主なブラウザに対応しています。

SVG
(Scalable Vector Graphics : エスブイジー)拡張子は.svg

SVGは、JPEG、PNG、GIF、WebPとは異なり、拡大・縮小しても画質が落ちないため、会社のロゴなどに使われているファイル形式です。
レスポンシブデザインにも適しています。なぜ拡大・縮小しても画質が落ちないのでしょうか。理由は、ベクター形式で画像を表現しているからです。
一方、JPEG、PNG、GIF、WebPはビットマップ形式で表現しています。

ビットマップ形式:パソコンやタブレット、スマホの画面に表示できる最小単位の点(ピクセル:pixel,px)の集まりで画像を描画しており、写真などの繊細な表現に向いていますが、拡大すると画像が粗くなってしまいます。
ベクター形式:ビットマップ形式が点で表現しているのに対し、ベクター形式では、たとえば1本の線を起点と終点とで数値化し、数式で描画している。そのため、次図にあるように拡大してもなめらかに表現できる。
なお、ベクター形式は点で描画されていなくても、パソコン画面は点で表示しているので、ベクター形式の画像はラスタライズという変換が行われて表示されています。

その他フォーマット

BMP(ビーエムピー)

圧縮されない形式でデータ容量が重くなるため、Webページでは基本利用しません。

TIFF(ティフ)

データ容量が大きいうえに表示できるブラウザが少ないため、やはりWebページでの利用にふさわしくありません。

RAW(ロー)

デジタルカメラで利用されているRAWでは、カメラがとらえた情報をそのまま圧縮せずに保存しています。
一般的には、デジタルカメラで撮影するときにはRAWで撮影し、Webページで利用するときにJPEG形式に変換して使います。

気をつけたいこと

画像の表示サイズ

Webにおける画像の表示サイズは横と縦のピクセル数で表現されます。 デジタル画像の解像度を表す単位としてdpiがあり、dpiは1インチの中にドット(ピクセル)がどれだけあるかの密度を表します。 印刷であれば、同じサイズでdpiが高いほど滑らかに印刷されます。 なぜなら、プリンターは一定の範囲の中にどれだけの点を敷き詰めて印刷できるかを自由に選ぶことができるからです。 一方、ディスプレイはピクセルの密度を変えることはできません。 ですから、Webにおける解像度は、単純に画面上のピクセルの数量を表します。「画面解像度」とも呼ばれます。

画像文字(バナー)の注意点

画像内に文字を入れた「バナー」は華やかで目を引く反面、パソコンでは読めても、スマホでは縮小されて読みにくくなります。
SEOの観点からもバナーは多用しないのがおすすめですが、どうしても必要な場合は、パソコン版とスマホ版を作り分けるなど工夫が必要です。